Hyper-V で Manjaro Linux をインストールしたわけですが、次はWindows環境からこれを使うのに、ちょこちょこ設定が必要でした。
LinuxのGUI環境にアクセスする方法は、
- Hyper-V(VMBus/VMConnect) で表示
- VNC
- XDMCP
あたりがあるかなと思います。VMBus/VMConnect は何かと遅くてイライラするので、残り二つから…。今回は、WSL/WSL2 で GUI を表示する際にも応用が利くということで、Windows 環境に X Window Server をインストールして、XDMCP を入れてみることにしました。
Manjaro Linux インストール後、まずは、XDMCP の有効化を。
Manjaro Linux はベースが Arch Linux なので、ArchWiki が便利に使えますね。素晴らしい。やることは一つで、 /etc/lightdm/lightdm.conf
を次の通り書き換えて、再起動。
[XDMCPServer] enabled=true port=177
次は、Windows 側。
Cgwin/X などを昔使ったことありますが、今回はあまりややこしいものを入れたくないので…VcXsrv を入れました。
インストールできたら、後は XLaunch から起動して…



Connect to host は Linux 側のIPです。

最後の、追加パラメータ、ここが重要です。
Hyper-V だと、構成によっては、仮想NICのIPをLinux側に返してしまい、正しくコネクションを張ることができなくなります。そこで、 -from オプションで、Windows側のIP を伝えます。あと、日本語キーボードの場合は、 -xkblayout で jp を指定し、日本語配列を認識させます。
あとは、設定値をファイルとして保存するなりすれば、完了。
…
…しなかった。黒い画面のまま次に進めませんでした…。
Windows環境で、ESET Internet Security を利用しているのですが、そのファイアウォールに止められていました。これを許可して…今度こそ…
できました。めでたしめでたし。